概要|放射線科

主な症状・病名

【放射線診断】

CT、MRI:全身が対象。腫瘍、血管障害、外傷など、広範囲の疾患に対応

骨シンチ:転移性骨腫瘍の検索、脳血流シンチ;認知症での血流評価など

PET-CT:悪性腫瘍の病期診断、アルツハイマー病の投薬判断

【放射線治療】

放射線治療:放射線治療の対象となる悪性腫瘍、一部の良性腫瘍

核医学治療:甲状腺機能亢進症、甲状腺癌術後のアブレーション、骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌

患者さんへのメッセージ

【放射線診断】

・高機能の放射線機器、放射線読影IT化

PET-CT、3TMRI、320列CT、マンモグラフィトモシンセシス、SPECT-CTなどの高機能放射線機器を揃えています。

読影依頼のある検査については、放射線科専門医がレポートをつけています。

読影は、フィルムレスにてモニター診断で行います。レポートは、放射線情報システム、または電子カルテに、キーボード入力していきます。一部、音声入力も併用しています。

読影ワークステーションは、8面構成2セット、3面構成1セット。高精細モニターが沢山並んだ様子は、壮観です。

2025年7月から、常勤放射線読影医が着任し、2人体制となりました。非常勤医師に助けてもらい、遠隔読影も利用し、CT、MRIでは、約80%、PET-CTでは、ほぼ100%の読影率です。

・医療連携検査で地域医療に貢献

連携病院や地域の診療所から医療連携検査として、CT、MRI、PET-CT、骨シンチを受けています。

エキサイネットに登録している診療所であれば、そのクリニックにあるパソコンで検査画像も放射線診断レポートも確認する事ができ、迅速性・利便性を提供できます。

このシステムにより、かかりつけ医から、名古屋掖済会病院の高度な放射線検査を手軽に利用することができます。

地域医療支援センターが発足し、コンピューター検査予約等、医療連携検査運用をサポートしています。

【放射線治療】

放射線治療は、外科療法や薬物療法と並ぶがん治療の三本柱の一つです。

①根治的治療(がんの根治を目指す治療)②緩和的治療(痛みや苦しみをやわらげる事を目標とした治療)③術後治療(手術後に再発予防を目的として行う治療)など、幅広い適応があります。がんの種類、進行度、全身の状態、希望などにより、手術や化学療法と併用、あるいは放射線治療単独で治療を行います。

核医学治療では、甲状腺機能亢進症や甲状腺がんに対する放射性ヨウ素内用療法、骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌に対するラジウム223による治療を行っています。

初めて放射線治療を受ける方の中には、「仕組みが分からなくて怖い」「痛みや苦痛が強いのではないか?」「放射線による発がん性などの影響が心配」等の恐怖や不安、ストレスを感じる方も多くいらっしゃいます。患者様の不安、心配を取り除くべく、スタッフが丁寧に説明いたします。

患者様一人一人に最適な治療計画を立案し、できるだけ病変部には充分な放射線を照射し、周辺の正常組織は極力照射されないよう工夫しています。複数の医師や職種で治療を検討し、安全な検査・治療ができるように努めています。また、必要に応じ、近隣の医療機関とも協力・連携して治療を行っています。

2025.8更新