概要|循環器内科
主な症状・病名
心臓病、高血圧症、血管病など
胸や背中の痛み、息苦しさ、呼吸困難、動悸、目の前が暗くなる症状や気を失って倒れる失神、めまい、むくみ、歩行時の下肢の痛みなど
患者さんへのメッセージ
循環器科には労作時に胸が痛くなる狭心症の患者さんや、息切れ・呼吸困難、むくみなどの心不全症状を呈する患者さん、動悸などの不整脈のある患者さん、あるいは高血圧で受診される患者さんが大変多くおみえになります。
胸に痛みがある場合は心臓の血管(冠動脈)が狭くなったり、血栓で詰まる狭心症・心筋梗塞と言った虚血性心疾患が疑われ、薬物治療の他に心臓カテーテルによる治療が必要な場合があります。心臓カテーテルでは手首の動脈から柔らかくて細い針金(ガイドワイヤー)を挿入して「カテーテル」を心臓近くの冠動脈まで挿入し、血流の悪くなった血管を広げる処置をします。
従来は薬物治療が主であった不整脈の治療にも、最近ではカテーテルを用いた根治治療(カテーテルアブレーション)が行われるようになり、当院でも様々な不整脈に対して積極的に行っています。突然脈拍が速くなる頻脈性不整脈(上室頻拍や心室頻拍など)や脳梗塞の原因になりやすい心房細動という不整脈に対してもカテーテルアブレーションを行っています。
日本には高血圧症患者が3千万人いると言われており、高血圧は心不全(心臓の働きが弱くなり、血液を全身に送れない状況)を引き起こす原因となっています。高血圧症の原因は塩分の過剰摂取で、食塩の摂取量と経年的な血圧上昇は比例すると言われています。日本では塩分を制限していると思っている方でもだいたい10g以上は摂っており、高血圧を防ぐためには6gに抑える必要があり、特に若い方には重要なことだと考えます。当院では減塩の食事について楽しく学べるように毎月第3金曜日に「減塩ランチ」という企画をやっていますので、ご興味をもたれた方は主治医にご相談ください。