概要|脳神経外科

主な症状・病名

脳血管障害(脳卒中)、脳腫瘍、頭部・脊椎(首〜骨盤)外傷、脊椎脊髄疾患など、ほぼ全ての脳神経外科疾患

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患者さんへのメッセージ

くも膜下出血、脳出血、脳梗塞などの脳卒中は、サイレントキラーとも呼ばれ、前触れもなく急に発症倒れることが多く、日本人の死亡原因の上位にも名を連ねる危険な病気です。こうした病気を防ぐには、高血圧、糖尿症、高脂血症、喫煙などのリスク因子を減らしていくことが重要です。

くも膜下出血のほとんどの原因は脳動脈瘤(脳の血管の一部が風船のように膨らんだもの)の破裂です。出血している場合は緊急で手術をしますが、出血していなくても、大きく破裂するリスクの高い動脈瘤は手術が必要です。一方、極めて小さなものや破裂するリスクの低いものは経過観察します。動脈瘤の破裂を防ぐ手術には2つの方法があり、開頭によるクリッピング手術と、カテーテル治療によるコイル塞栓術があります。当院ではいずれの治療も可能であり、動脈瘤の形状や部位により、最適な治療を選択しています。

脳梗塞は脳の血管が詰まって起きる病気ですが、食生活の欧米化に伴い頚動脈などの太い血管にコレステロールが沈着した結果、脳への血液が悪くなって起きるタイプの脳梗塞が増えてきています。治療は、コレステロールが貯まって厚くなった血管内側の壁を手術で取り除いて広くする内膜はく離術と、狭くなった血管の中にステントをいれて拡げる血管内手術を行っています。当院ではこれらの両方が可能です。

さらに最近は高齢化に伴い、首や腰など背骨の変形によって神経が圧迫され、手足が動かしにくい、あるいは痛み、しびれに悩まされる人が増えてきています。いわゆる、脊椎脊髄(せきついせきずい)疾患です。これらの病気は脳卒中と違いすぐに生命に関わると言うことはありませんが、日常生活をおびやかす原因となる重要な疾患です。脳外科で背骨の治療をするというと違和感があるかもしれませんが、痺れや痛みの症状は背骨の中にある神経が原因で生じることが多いのです。そのため、神経のことを熟知した専門の医師が治療を行う必要があり、当院では脳神経外科で対応しています。