概要|皮膚科

主な症状・病名

皮膚科領域の全般の疾患

患者さんへのメッセージ

皮膚の病気には季節性の見られるものが多いです。夏は、足の水虫(足白癬・爪白癬)、細菌感染症(蜂窩織炎・とびひなど)、あせも、虫さされなどが多く、冬は、乾燥して痒いという乾燥性湿疹やしもやけが多いです。これらの病気には“痒み”を伴う症状が多いですが、実は“痒み”は他の臓器には無い皮膚独特の症状なのです。

冬場に皮膚が乾燥して痒い乾燥性湿疹というのは、老若男女問わずみられる症状です。身体が本来持っている保湿成分は、遺伝的に多い人と少ない人がおり、特に少ない人ではスキンケアが大事と言われています。石鹸は汚れと一緒に体を保湿してくれる脂分も落としてしまうため、乾燥を防ぐという視点では、お風呂に入るときに石鹸で体を洗う回数を、毎日ではなく時々に減らすこともおすすめです。また、お風呂からでた後に早めに保湿剤を外用することは、乾燥を防ぐ有効な方法です。夏は皮膚の感染症が増えることもあり、毎日身体を清潔に保つことが大事ですが、乾燥肌の人は、皮膚をこする洗い方は必要以上に脂分をとってしまうため、なでるように洗い、石鹸が残らないようにしっかりと洗い流すことが重要です。

皮膚の異常で軽いものでは市販のかゆみ止めなどで対処する方も多いと思います。もし「皮膚が明らかにおかしい」「なかなか治らない」という症状がありましたら、病気に合わせた正しい治療がございますので、どうぞお気軽にご相談ください。