医療関係者の皆様へ|消化器外科

医療関係者へのメッセージ

当科では日本外科学会指導医/専門医、日本消化器外科学会指導医/専門医、日本肝胆膵外科学会高度技能指導医、日本内視鏡外科学会技術認定医、日本食道学会食道科認定医、日本胆道学会認定指導医の各種専門医資格を有した消化器外科のエキスパートの指導のもと、安心かつ安全な手術を心掛け、各種消化器疾患に対する標準手術だけではなく、専門的知識・技術が必要な低侵襲手術から拡大手術も行っております。当科の2019年の年間総手術症例数は1019件であり、そのうち709例(約70%)が消化器外科の症例です。代表的な手術としては胃切除51例、結腸直腸切除126例、肝切除13例、膵切除19例、胆のう摘出術149例、虫垂炎・腹膜炎手術112例、腸閉塞手術41例、人工肛門造設術10例、痔核・痔ろう手術16例と名古屋市内の病院の中でも有数の症例数を誇ります。

最近では、患者様への負担が少なく、回復の早い腹腔鏡下手術・ロボット支援下手術にも力を入れております。2019年の腹腔鏡下手術総数は317例(消化器外科手術の44.7%)、ロボット支援下手術は28例(胃癌直腸癌手術の29.2%)になります。腹腔鏡下手術とロボット支援下手術の合計は345例であり、消化器外科手術の約50%を占めています。もちろん根治性が失われてはいけませんので、各種疾患のガイドラインにそって適正な疾患・病変を対象に保険収載されている手術のみを安全に行っております。

2016年10月以降は日本内視鏡外科技術認定医の指導のもと腹腔鏡下肝切除、膵切除も導入しており、2019年末までに合計33件施行していますが、大きな合併症もなく、もちろん手術関連死亡もありません。

また、各種手術に対するクリニカルパスや地域医療連携パス、外来化学療法センター、緩和病棟、がん相談支援センター、セカンドオピニオン外来などがん治療に関わる多くの環境も充実しております。それとともに近隣の病院・診療所・福祉施設の方々のご協力のもと、非常に良好かつ堅固な連携体制を築いておりますので、急性期治療を終えた後にも療養が必要な患者様に対しても万全の体制が整っております。

急性腹症、腹部外傷など緊急手術が必要と予想される患者様はもちろん、少しでも消化器疾患の疑わしい患者様は24時間体制で受け入れておりますので、お気軽にご紹介いただけると幸いです。