医療関係者の皆様へ|麻酔科

医療関係者へのメッセージ

当院の麻酔科は、手術麻酔、無痛分娩の二つの分野に注力しています。
当院では2021年度5,100件の手術をおこなっており、そのうち2,803件は麻酔科管理でおこなっております。麻酔は安全な手術の提供に加え、できる限り痛みや苦しさを減らすことを目的としています。全身麻酔だけでなく、硬膜外麻酔や末梢神経ブロックなどの区域麻酔を併用することで、安全かつ快適な周術期管理を実現しています。
当院は救命救急センターを設けており、緊急度の高い患者様を多く受け入れています。当院では、麻酔科管理の手術の17.7%にあたる496件が緊急手術です。状態が不安定なまま必要最低限の検査データのみで手術をおこなうこともあり、その場合手術の遂行はもちろん、救命や蘇生までもが麻酔科医の使命となります。こういった緊急事態に迅速かつ安全に対応できるよう、当院にはたくさんの麻酔科専門医が在籍しており、どんな状況にも速やかに対応できるシステムを運用しています。
無痛分娩は麻酔科が関わる重要な分野です。産婦人科と協力して無痛分娩に注力しており、当院の無痛分娩件数は右肩上がりとなっております。2021年度は52件の無痛分娩をおこない、年間分娩件数325件の16%を占めるに至りました。あらかじめ分娩日を決める計画分娩で、初産婦、経産婦の方どちらにも満足頂ける無痛分娩を実現しています。また、当院は総合病院であり、産婦人科医と小児科医が24時間365日常駐しています。無痛分娩、自然分娩にかかわらず、万が一母体や胎児の急変が起きた際にすぐに対応を受けられる点も、安心していただける点です。
麻酔科は、最近こそテレビドラマなどの影響で認知されるようになってきましたが、それでもやはりイメージの沸きにくい診療科だと思います。安全な麻酔を受けられることを患者様に認識していただき、手術や分娩に対する不安解消の一助になればうれしく思います。

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