放射線科
主な活動
部長 浅井 英彰
放射線科の活動は大きく分けて「画像診断」と「放射線治療」に分かれています。画像診断領域ではCT検査・MRI検査・核医学(RI)検査、乳がんを早期発見するためのマンモグラフィー読影などに携わっております。放射線治療領域ではがん患者さんの診察・放射線治療計画の作成、ライナック照射装置という医療機器を使って高エネルギーの放射線を体外より照射してがんの治療を行っています。
患者さんへのメッセージ
放射線科で診察をするのはがんの患者さんです。がん治療では①手術、②化学療法・抗がん剤、③放射線治療の3本柱があり、複数の治療を組み合わせて治療することを集学的治療と言います。従来は日本では放射線治療を受ける患者さんの割合は欧米に比べてとても少なかったのですが、近年では増加しています。その要因は3つあり、1つ目にがん患者そのものが増えているということ。2つ目にがん患者さんの中で放射線治療を受ける人の割合が増えていること。3つ目はがん治療の進歩のおかげでがんを治す・もしくは抑えることができ、繰り返し放射線治療を受ける人が出てきたことです。例えば初めに肺に発生したがんの放射線治療をして、今度は骨転移の放射線治療をしてというケースが考えられます。
放射線治療を受ける方の中には大きな医療機器を使って治療することに不安を感じたり、初めての患者さんに至っては未知の治療になりますので「何が待っているのだろう」とストレスを感じたりする方もみえます。患者さんが不安に感じることや分からないことがありましたら、放射線科ならびに放射線部のスタッフは丁寧にご説明させていただきます。患者さんが安心して検査・治療を進められるように取り組んで参ります。
チカラを合せてチーム医療
放射線科では放射線科の医師と診療放射線技師が連携しながら検査をしております。例えばCT検査・MRI検査で「この疾患の患者さんに対しては、このような撮影をしましょう」など、正確に診断が下せるよう相談しながら患者さんに合せた調整を行っています。
また放射線治療でも患者さんによってがんができた場所や大きさが異なりますから「病変にはしっかり照射し、あまりあてたくない眼球や脊髄をできるだけ避けるにはどうするか」ということを検討し、複数の人間の目で何重にもチェックを行って安全な治療ができるように協力しています。
医療関係者へのメッセージ
当院では連携病院や地域の診療所からもCT検査、MRI検査を引きうけており、地域医療連携の一翼を担っております。CT、MRI診断ではフィルムレスでモニターを使用した高度な画像診断をしており、ご依頼いただいた検査については放射線科の専門医が全てレポートをつけております。
またエキサイネットに登録している診療所であれば、患者さんが画像フィルムを持ってくるのを待たなくてもご自身のクリニックにあるパソコンで検査画像も放射線診断レポートも確認する事ができ、迅速性・利便性も提供することができます。検査の予約については医療連携室が窓口となっておりますので医療連携室までご連絡ください。早期に患者さんの診断へつながるように早めの日程をご案内するようにしております。
また近年では女性の乳がんによる患者数が増加しています。マンモグラフィーにチカラを入れ地域の皆様の乳がんの早期発見に貢献したいです。
地域の皆様が当院で高度ながん治療が受けられるよう放射線診断機器、放射線治療機器や揃えており、他科と連携をとりながら正確な診断、安全な治療をできるように努めております。
医師の紹介
職名 |
氏名 |
資格取得年 |
資 格 名 |
---|---|---|---|
部長 |
浅井 英彰 |
1982年 |
日本医学放射線学会専門医 |
河村 敏紀 |
1984年 |
日本医学放射線学会専門医 |
|
医務嘱託 |
岡江 俊治 |
1979年 |
|
竹原 康雄 |
1984年 |
||
深津 博 | 1985年 | ||
牧野 直樹 | 1985年 | ||
太田 康宣 | 2008年 | ||
森 俊恵 |
2010年 |
||
松本 篤子 |
2011年 |
医療活動に関する実績