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New Post|2025.03.03

臨床研修センター長インタビュー~エクセレント賞受賞に際し~

臨床研修センター長インタビュー~エクセレント賞受賞に際し~

当院臨床研修センターは基幹型臨床研修病院として、NPO法人卒後臨床研修評価機構(JCEP)の第三者評価を受審し、
4年認定とともに、最高認定の「エクセレント賞」を受賞しました。
受賞に際し、臨床研修センター長の山口直哉医師より喜びの声をいただきました。

―――エクセレント賞受賞おめでとうございます。卒後臨床研修機能評価機構エクセレント賞とはどのような賞でしょうか。

 ありがとうございます。本賞は、臨床研修病院における研修プログラムの内容やその研修状況の評価を行なっているJCEP(卒後臨床研修評価機構)という第三者機関による評価を受け、適切な研修教育が行なわれてるというお墨付きを頂いたという意味合いを持つ賞です。JCEPが求めている指導要綱や体制、方針などにつき、特に優れていると認められた病院のみがエクセレント賞を受賞することができます。4年ごとに更新審査を受審することが必要で、今まで通常認定を受けることはできていたのですが今年度初めてエクセレント賞を受賞することができました!エクセレント賞は愛知県では弊院含め7病院しか受賞していない非常に珍しく特別な賞です(JCEPのHP調べ)。

 研修医指導体制が整っているという事は、医師だけでなく職員全体の指導・教育が整っているという事を意味すると考えます。それは適切で優れた医療を患者様に提供していることにもつながり、安心して医療を受けられる病院だと患者様にも知っていただける目安になるものと思っております。

―――この賞は取得が非常に難しいと伺いました。受賞のために必要な条件や滿たすべき要件について教えてください。

 受賞している数が示すとおり簡単にはいただけない賞だと思っております。当院では以前からずっと研修教育には力を入れてきましたが、その研修指導にはオリジナリティを出すだけでは不十分で、一定の基準を満たすものでなくてはなりません。JCEPは優れた医師になるための資質と基盤を養うための基準を明確に示しています。その教育指導要綱に沿うように、長年、当院では病院の体制を改革し、医師だけでなく職員全体で研修医教育を行なうように取り組んで来ました。当然一夜漬けの対策では到底その基準を満たすことはできません。書類審査、審査員による訪問審査をクリアしなくてはならず、こつこつと、よりよい研修指導ができるような体制作りをしてきました。前任のセンター長である長谷川副院長が尽力しその礎を築いてくれたので私はそれをなぞらえるだけだったのですが、良いのか悪いのか私がセンター長を拝命したタイミングでエクセレント賞を受賞してしまいました(笑) 長谷川先生をはじめ、臨床研修センターのスタッフや指導医・指導者のみなさんが力を合わせて研修指導に力を注いでくれた結晶が実を結んだものと考えています。そして何より生き生きと研修に励む研修医たちが審査員の方に当院で研修していることの魅力を笑顔でアピールしてくれたおかげだと考えています。

―――当院で研修を受けている研修医の先生は幸せですね!

 そう思ってくれていると信じています。当院は救命救急センターでは県内トップクラスの救急車搬入数を誇り、そのほかの科においても他の病院に勝るとも劣らない症例経験と研修指導を受けることができます。座学メインで比較的穏やかに2年間の研修生活を過ごすという病院も中にはあるようですが、当院では実践に次ぐ実践で研修医の先生たちは毎日忙しく働いてくれています。研修医の先生がいなければ当院は回っていかないとすら思っています。当院での研修は忙しく大変だという評判も耳にはしますが、それは裏を返せばそれだけ経験を積み早く一人前に育つことができると考えてくれたらと思います。おかげさまで当院の評判を聞いて全国いろいろな大学から就職してくれていますが、みんな仲がいいです。助け合い教え合い切磋琢磨しているため脱落者がでたと言う事は記憶にありません。

当院は名古屋の中心地にもアクセスが良く、研修医同士の交流の場にも恵まれています。忙しい研修の合間にも、同期や先輩と親睦を深める機会が多く、切磋琢磨しながら学び合える環境が整っています。時には羽を伸ばしてリフレッシュすることもありますが、皆メリハリをつけて研修に励んでおり、良好な人間関係の中で充実した研修生活を送っています。

多くの当院研修医卒業生も引き続き勤務しているので、上級医は教え好きの医師がたくさんおり、研修医室や各科ではいつも活発な議論がなされていると聞きます。長くなりましたがまとめると、当院での研修は第三者機関が認めた指導体制で忙しく充実した2年間を過ごすことができます。2年後にはどんな重症な患者が来ようが気後れすることなく診察・診断・治療をこなせるようになると責任を持って言えます。

―――ありがとうございました。これから医師になる医学生に対して一言お願いします。

 学生のうちは学生のやるべきことがありますのでそちらに集中してください。試験に落ちるなと言うことです。大袈裟かも知れませんが、研修病院の選定はみなさんの医師としての基礎を築く重要事項です。当院の情報を聞き、気になるというかたがいらっしゃったら是非見学にいらしてください。当院での指導体制や研修医の生き生きとした姿を実際に目の当たりにしてくれればきっと名古屋掖済会病院を気に入ってくれるはずです。百聞は一見にしかず、いつでもwelcomeなので一度お越しください。当院で研修生活、絶対に後悔はさせません。

臨床研修センター職員と山口先生

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