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New Post|2025.01.21

エキサイ人のおすすめ

内視鏡センター始動!岩田副センター長に聞く~健診と内科医療の充実~

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内視鏡センター始動!岩田副センター長に聞く~健診と内科医療の充実~

2024年11月より内視鏡センターが開設しました!副センター長の岩田医師にお話を伺いました

消化器内科部長
内視鏡センター副センター長
岩田浩史医師

名古屋掖済会病院では「内視鏡センターが」開設されました。健康診断で二次検査が必要になった方はもちろんのこと、外来で内視鏡検査が必要となった場合にもより迅速な対応が可能となります 。
今回は、岩田 浩史医師にお話を伺いました 。

原因がわからないけれど 「なんとなく調子が悪い」ときには 、頼ってください 。

消化 器は大きく肝臓・胆嚢・膵 臓・胃 を中心とした「 上部消化管 」、小 腸・大腸を中心とした「 下部消化 管 」に分けられるのですが 、その中で私が専門としているのは肝臓です 。かつてはウイルス 性肝炎が多かったのですが こちらは徐々 に沈静化してきており 、近 年注目 されるようになっているの は「 脂肪肝 」です 。アルコールを飲む人、太り気味の人の病気の イメージを持つ かもしれませんが 、実は日本人の場合 、中高年の女性や痩せている人の中にも脂肪肝が多く、3人に1人が脂肪肝 だともいわれます 。

肝臓が悪くなると、前立腺がん、肺がん、脳卒中 などほ かの病気の引き金になる可能性があるため 、その根っこにあたる肝臓 を健康にしていきたい 。そんな思いから肝臓の専門医の道を選びました 。「沈黙の臓器」といわれる肝臓の病気 を防ぐためには 、積極的に健診を受け 、病気の可能性があるといわれた時には、ぜひしっかりと調べるようにしてください。いまは治療法も進化し、大きな病気に至る前に治療できるケースが増 えています 。

また当科を訪れる患者様は「なんとなく調子が悪い」とおっし ゃる方も多いため 、より具体的な状況 を引き出 せるよう 、コミュ ニケーションと雰囲気づくりには気を配っています 。外来の診察室は、医者と患者様のきずなが始まる場所ですから 、気兼ねなく感じていることを話してください。私たち医師は 、病気の診断と今後の治療方針をわかり やすくお伝えするよう患者様との対話の時間を大切にしていきたいと考えています 。

内視鏡の専門医 やスタッフが正確・安全・迅速な検査に対 応

内視鏡センターについても、少しお話します。同センター開設によって、大きく変わるのは専従の看護師 やスタッフが充実することです。専門性と安全性をこれまで以上に向上させた検査と診断が実現しました。また、外部の医療機関から内視鏡検査予約もWEBでできるようになりました。患者様からは、経鼻内視鏡や鎮静剤を使用した内視鏡へのご要望が増えているので、順次、検査機器やリカバリースペースの充実も図っていく予定です 。

検査データを検証し、治療が必要と思われる患者様に対しては的確にフィードバックする。

そして、治療方針をわかりやすくお伝えする。医者と患者様は、そのような信頼関係のきずなで結ばれています。多くの病気は、早く発見すれば治る。そんな時代になってきているのですから、そうした医療の進化を享受するためにも内視鏡センターをぜひ活用してください 。


内視鏡センターには専門性の高いスタッフが充実

図書館巡りで心身ともにリフレッシュする時間を大切にする

私自身は、高校・大学とラグビー部に所属し、本来は体を動かすことが好きなのですが、医 者になってからはほとんど長期の休みはなく、歳を超えるまで仕事一筋だったように思います。とはいえ、辛いと感じたこともなく、それが当たり前になっていたのですが、2年前に当直勤務からはずれたことで自分の時間が持てるようになり、最近では日常から少しはみ出して“いつも”とは違う空気を吸うことの大切さを実感しています。

私が身近なリフレッシュの場所としてよく訪れるのが図書館です。5歳の子どもと出かけることが多いのですが 、児童コーナーに遊具などを置いている図書館もあり 、ゆったりとした雰囲気の中で親子の新たな会話 が生まれたりします。先日、岐阜県の高山に旅行した時にも地元の図書館をのぞいてみましたが、その土地の“子育て感覚”のようなものがわかり、面白かったです。

また、最近発見した脳トレ術は、パズルなどの子ども用教材で一緒に遊ぶことです。ついムキになって「お父さんはスコイんだぞ!」と見せつけたくなるのですが、これが結構難しい。高齢者の脳トレにも丁度よいレベル感だと思いますのでぜひ試してみてください 。

いつもの生活、いつもの自分からほんの少し踏み出すとまったく異なる風景と出会えるものです。人生は一度だけなのですから、その機会を逃さぬように、興味をもったことには年齢に関係なくチャレンジしていきましょう。でも、がんばり過ぎないよう、バランスをとりながら。そんな感覚を大切にしていきたいと思っています 。

名古屋市各区の図書館を制覇!

毎週末は息子と共に図書館に出かける」という岩田医師。なんと、各区にある図書館には全て足を運んだそうです。それぞれに特色があり違いを楽しむのもおススメとのことです。

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