ロボット支援手術による鼠径ヘルニア治療

ロボット支援手術による鼠径ヘルニア治療

鼠径ヘルニアの治療

当科では、2021年10月よりロボット支援鼠径部ヘルニア修復術を自費診療にて開始いたしました。
2023年12月までに105人の患者様を治療し、良好な経過を得ております。
また、このロボット手術手技を学びたいという全国の外科医の先生方の手術見学を多数受け入れてきました。
鼠径部ヘルニアの手術治療をお考えの方は、ぜひ一度ご相談下さい。

1.経過観察

すぐに治療せず、経過観察をしても数年以内で1~2%の患者さんに緊急手術が必要な状態になり、 場合によっては腸を切除する手術が必要になります。 また、多くの患者さんで膨らみが大きくなり、痛みや違和感などを伴うことになります。 5年以上の経過観察で、約7割の患者さんで手術が必要になるといわれています。

2.手術

①鼠径部切開法(局所・脊椎麻酔下)
→5cmの鼠径部の傷からヘルニアを修復します。標準的な治療です。
②腹腔鏡手術(全身麻酔下)
→傷が小さく、術後の痛みが少ないのが特徴です。 縫合など技術的に難しい手術です。
③ロボット支援手術(全身麻酔下)
→腹腔鏡手術の良さに加え、技術的難点を克服した手術です。

ロボット支援手術のメリット

メリット①:鼠径部切開法に比べて、傷が小さく、痛みが少ない手術です。
メリット②:従来の腹腔鏡手術よりも、容易な手術が可能です。
メリット③:痛みや再発が少ないなど、早期の社会復帰が期待できます。