ダヴィンチシステム
ダヴィンチの特徴
ダヴィンチシステムは執刀する医師が実際にロボットの操作を行う『サージョンコンソール』 患者様の腹腔内に入れる鉗子やカメラを装着し実際に手術操作を行う『ペイシェントカート』 カメラからの画像の収集・処理を行うダヴィンチシステムの頭脳とも言うべき『ビジョンカート』 の3つで構成されています。ペイシェントカートには人間の眼の役割をするカメラと手の役割をする3本のロボットアームがあり、これらを執刀医が操作する事で従来の腹腔鏡手術より精密かつ安全な手術を可能にしています。
ロボット支援手術の特徴として、①3Dハイビジョンカメラによる鮮明な立体画像、②最大約15倍の拡大視野が可能、③7つの関節をもち人間の手以上の可動域を持つ、④3本のロボットアームを同時に操作することが可能、⑤手振れ防止、モーションスケーリング機能によりより精密な操作を正確に行う事が可能、などが挙げられます。以上を踏まえてロボット手術の利点として、皮膚切開が小さく、出血・合併症が少ないため患者様への負担が少なく、入院期間の短縮、周辺臓器の機能温存が可能であり、術後QOLの向上などが挙げられます。 本邦ではロボット支援手術は泌尿器科領域の疾患より保険適応となり、2012年4月に前立腺癌に対する根治的前立腺全摘術、2016年4月に腎癌に対する腎部分切除術、そして他の疾患と共に2018年4月に膀胱癌に対する膀胱全摘術が保険適応となりました。現在、本邦では12疾患に対してこのロボット支援手術が保険適応となっています。
ダヴィンチのメリット・デメリット
メリット | デメリット | |
---|---|---|
患者さんにとって |
|
|
術者・病院にとって |
|
|