当院の特色

当院は愛知県がん診療拠点病院に指定され、がんに対する高度な診療体制を築いています。また、口腔機能管理センターを開設して、口腔機能の低下がわかる口腔機能検査にも取り組んでいます。

口腔がん検診

我が国でがんは1981年より死因の第一位を占めており、特に口腔がん患者数は1975年より年々増加しているため、早期発見は重要です。当院では視診・触診に加え口腔がん(舌がん、歯肉がん、頬粘膜がん、口底がんなど)の有無をより正確に診断するための補助としてイルミスキャンを導入しております。

イルミスキャン

イルミスキャン(口腔粘膜蛍光観察機器)は口腔内をブルーのレーザーライトで照射することにより異形成を発見できる装置です。
当院の歯科口腔外科は口腔がんの集学的治療に力を入れておりますので、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

※この検査によって確定診断がなされるわけではなく、あくまでもスクリーニング検査です。

こんな方にお勧めです

  • 長年喫煙された方
  • 過度な飲酒をしている方
  • 口腔がんや口腔潜在的悪性疾患の有無を調べたい方
正常な舌
当院で発見された舌癌

写真一部引用元:株式会社 松風

口腔機能精密検査

近年、口腔機能の低下によるオーラルフレイルや誤燕性肺炎は注目されています。歯科の新病名として採用された
口腔機能低下症や摂食嗚下機能障害は、オーラルフレイルの要因とされています。口腔機能の低下は、フレイル(要支援・要介護の危険が高い状態)、認知症など健康寿命を損なう状態との関連性が報告されています。

咬合力検査

デンタルプレスケール

デンタルプレスケールは咬合力の測定が可能で、咬合力は食事を摂取するために大切です。咬合力の低下は、摂取可能な食品の減少や偏りを引き起こします。そのような状態が継続すると全身的なフレイル(要支援・要介護の危険が高い状態)へとつながっていきます。オーラルフレイルのみでなく全身的なフレイルの予防のためにも咬合力を事前に検査し維持・改善に努めることは重要です。

写真引用元:株式会社ジーシー

舌圧検査

舌圧測定器

舌圧測定器は舌の運動機能を最大舌圧として測定する機器であり、舌運動を簡易的・定量的に測定することができます。食塊の形成、送り込みなどの舌運動機能や摂食嘩下機能、構音機能評価に関する口腔機能検査の指標となります。加齢や疾病に伴う舌圧の低下を客観的に評価することができます。

写真引用元:株式会社ジェイ・エム・エス

咀噂能力検査

グルコセンサー

グルコセンサーは咀嘔能力を測定する機器です。
ブドウ糖を含むグミを噛むことで測定が可能となります。食べ物を噛み砕き、唾液を柔和させ瞭下しやすくするために関連してくるのが咀咽です。咀暇力の低下は、偏った食生活による栄養状態の変化、全身運動機能低下、唾液分泌量減少、咀咽による脳への刺激減少などを生じます。

写真引用元:株式会社ジーシー

口腔粘膜湿潤度(口腔乾燥)

口腔水分計ムーカス

口腔水分計ムーカスは口腔内の水分量を測定できる機器です。
いわゆる口腔乾燥状態の把握です。加齢に伴い、睡液量は低下していくと言われています。また、疾病や薬剤によっても睡液量の減少を伴います。それにより、口腔内の乾燥、口臭の原因、虫歯・歯周病の進行、晒下困難のリスクヘとつながっていきます。

写真引用元:株式会社ヨシダ

オーラルディアドコキネシス(舌口唇運動機能低下)

健口くんハンディ

健康くんハンディは舌や口唇の巧緻性および速度を評価するための機器でオーラルディアドコキネシス(舌口唇運動機能低下)を評価します。「パ」「夕」「力」の単音節を10秒ずつ早<繰り返し、1秒あたりの発音回数を測定します。「パ」は、口唇を開閉する能力で食べ物を捕食し咀噂するために必要な能力です。「夕」は、舌前方部を挙上する能力で咀噂に関与します。「力」は、舌後方部を挙上する能力で同じく咀嘔に関与し咀喘能力を測定するものです。

写真引用元:竹井機器丁業株式会社

心肺運動負前試験(CPX)

検査料金:23,320円(税込)
検査実施日:毎週火曜日・金曜日15:30、16:00

心肺遍動負荷試験(CPX)とは

心電図、血圧、呼吸中(呼気中)の酸素、二酸化炭素の濃度を計測しながら運動(自転車漕ぎ)をしていただきます。
心臓だけでなく、肺や運動に使われる筋肉に状態等を総合的に見て運動耐容能(体力)を評価する検査です。

心電図、血圧、呼気中の酸素・ニ酸化炭素の濃度を計測しながら運動(自転車漕ぎ)をすることにより、現在の運動耐容能(体力)を評価する検奎です。
心臓だけでなく、肺や運動に使われる筋肉など総合的に評価する事ができます。

検査で分かること

  1. 運動に耐える力(運動耐容能)がどれくらいあるのか?
  2. 運動により血圧や脈拍数がどう変化するか、不整脈がでないか?
  3. 狭心症や心筋梗塞の原因となる冠動脈の異常がないかどうか?
  4. 自分にあった運動の種類は何か、どれくらい運動すればよいのか?
  5. 心不全の判定(→心機能の評価)

検査の流れ(検査は約40分で終了します。)

写真引用元:ミナト医科学株式会社