ロボット支援手術による鼠径ヘルニア治療(ロボット支援鼠径ヘルニア修復術:RTAPP)

ロボット支援手術による鼠径ヘルニア治療
(ロボット支援鼠径ヘルニア修復術:RTAPP)

鼠径ヘルニアの治療

 鼠径ヘルニアは自然に治癒することはなく、根治には手術が必要な疾患です。
 当院では2021年より先行して自費診療としてロボット支援鼠径ヘルニア手術を導入し、多くの患者さんに治療を提供してまいりました。現在では豊富な症例実績(253例)を有し、全国から外科医の見学(約100名)も受け入れております。
 また、2026年6月よりロボット支援鼠径ヘルニア手術が保険収載となり、より多くの患者さんに保険診療として治療をご提供できるようになりました。
 鼠径ヘルニアでお悩みの患者さんがいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください。

1.経過観察

すぐに治療せず、経過観察をしても数年以内で1~2%の患者さんに緊急手術が必要な状態になり、 場合によっては腸を切除する手術が必要になります。 また、多くの患者さんで膨らみが大きくなり、痛みや違和感などを伴うことになります。 5年以上の経過観察で、約7割の患者さんで手術が必要になるといわれています。

2.手術

①鼠径部切開法(局所・脊椎麻酔下)
→5cmの鼠径部の傷からヘルニアを修復します。標準的な治療です。
②腹腔鏡手術(全身麻酔下)
→傷が小さく、術後の痛みが少ないのが特徴です。 縫合など技術的に難しい手術です。
③ロボット支援手術(全身麻酔下)
→腹腔鏡手術の良さに加え、技術的難点を克服した手術です。

ロボット支援手術のメリット

メリット①:鼠径部切開法に比べて、傷が小さく、痛みが少ない手術です。
メリット②:従来の腹腔鏡手術よりも、容易な手術が可能です。
メリット③:痛みや再発が少ないなど、早期の社会復帰が期待できます。

書籍のご紹介

「名古屋えきさい会病院式 ロボット支援鼠径部ヘルニア修復術[Web動画付]」

著者:名古屋掖済会病院 外科 水谷文俊医師
出版社:メジカルビュー社
発行日:2025年11月30日
ロボット支援鼠径ヘルニア修復術(RTAPP)の基本となる解剖と手技を体系的にまとめた一冊です。