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New Post|2026.10.08

知ってほしい、放射線治療センターのこと

知ってほしい、放射線治療センターのこと

「放射線治療」と聞いて、どのような治療を思い浮かべますか?
がんの治療というと、まず「手術」や「抗がん剤」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
放射線治療も、がん治療を支える大切な選択肢の一つです。
がんを治すことを目指して行うほか、手術や薬物療法と組み合わせたり、痛みなどの症状を和らげたりと、その役割はさまざまです。
今回は、意外と知られていない「放射線治療」と、当院の放射線治療センターについてご紹介します。

がんを治すためだけではない。
放射線治療の役割と、治療を支えるチーム


放射線治療って、どんな治療?

放射線治療は、がんのある場所に放射線を当てることで治療する方法です。

がん治療には、手術、薬物療法、放射線治療などがあり、がんの種類や進行度、患者さんの身体の状態などに応じて、治療方法を選んだり、いくつかの治療を組み合わせたりします。

放射線治療というと、「手術ができないときに行う治療」というイメージを持つ方もいるかもしれません。

しかし実際には、初期のがんで治癒を目指して放射線治療を行う場合や、薬物療法と組み合わせる場合、手術の前後に行う場合など、さまざまな場面で用いられています。


「治すため」だけではありません

放射線治療には、もう一つ大切な役割があります。

それが、痛みなどの症状を和らげるための治療です。

例えば、がんが骨などに広がることで痛みが生じている場合などに、放射線治療が症状を和らげる選択肢となることがあります。

身体の外から放射線を当てる治療のため、身体を切る必要はありません。また、患者さんの状態や治療内容によっては、外来で治療できる場合もあります。

治療回数もすべて同じではありません。

何週間かにわたって治療を続ける場合もあれば、症状を和らげることを目的とした治療では、患者さんの状態などによって短期間で行う場合もあります。

大切なのは、「放射線治療はこういう治療」と一つの形に決まっているわけではないということです。

一人ひとりの病気や身体の状態、治療の目的に合わせて治療方法を考えていきます。


一人ひとりに合わせて、治療を考えます

放射線治療では、「どこに」「どのくらい」「どのように」放射線を当てるかを患者さんごとに検討します。

当院では、放射線治療を担当する医師だけでなく、診療放射線技師、医学物理士、看護師など、さまざまな職種が関わりながら治療を支えています。

治療を始める前には画像などをもとに治療計画を作成し、実際の治療では、放射線を当てる位置を確認しながら進めます。

現在は、画像を用いて患者さんの位置を確認するIGRT(画像誘導放射線治療)にも取り組み、治療のたびに位置を照合しながら照射しています。

放射線治療は、目で見て治療の様子が分かりにくい分野かもしれません。

だからこそセンターでは、患者さんに安心して治療を受けていただけるよう、治療計画や照射位置の確認など、一つひとつの過程を大切にしています。


放射線治療を支えるのは、一つの「チーム」

放射線治療センターで患者さんを支えているのは、医師だけではありません。

放射線治療医

患者さんの病気や身体の状態、これまでの治療などを確認し、放射線治療が適しているか、どのような治療を行うかを検討します。

必要に応じて主治医とも相談しながら、患者さん一人ひとりの治療方針を考えます。

診療放射線技師

治療装置を操作し、治療計画に沿って正確に放射線を照射します。

放射線治療では、患者さんと毎日のように顔を合わせることもあります。

治療を安全に行うことはもちろん、長く通院する患者さんに寄り添うことも、大切な役割の一つです。

医学物理士

放射線治療では、放射線を正確に届けるための専門的な計算や確認が欠かせません。

医学物理士は、治療計画や放射線治療の品質を専門的な立場から支えています。

当院でも医学物理士が加わり、医師や診療放射線技師と一緒に、より良い治療を行うための体制づくりを進めています。

看護師

治療中の体調や副作用、日常生活で困っていることなどを確認しながら、患者さんを支えます。

患者さんの中には、医師にはなかなか話しづらいことでも、日々接する看護師やスタッフには話せる、という方もいます。

「最近ここが痛む」
「治療を受けてからこんな変化があった」

そんな何気ない会話も、患者さんを支える大切な情報になります。


「また明日も来よう」と思ってもらえる場所に

放射線治療の内容によっては、平日に毎日通院しながら、数週間にわたって治療を続ける患者さんもいます。

仕事を続けながら治療を受ける方、ご家族と一緒に通院する方、治療による疲れを感じながら来院する方――患者さんの生活はそれぞれです。
取材の中でセンターのスタッフから聞かれたのは、
「できる限り患者さんをサポートしたい」
という思いでした。

毎日のように顔を合わせるからこそ、少しずつ会話が増え、患者さんやご家族との関係も深まっていきます。
放射線を正確に照射することだけが、放射線治療センターの役割ではありません。
治療を続ける患者さんに寄り添い、安心して通える環境をつくることも、センターが大切にしていることの一つです。


放射線治療という選択肢を知ってほしい

放射線治療センターでは、がんを治すことを目指す治療から、痛みなどの症状を和らげる治療まで、患者さん一人ひとりに合わせて治療を考えています。
放射線治療が適しているかどうかは、がんの種類や場所、これまでの治療、患者さんの身体の状態などによって異なります。

そのため、
「自分の場合は放射線治療という選択肢があるのだろうか」
と気になったときは、まずは主治医へご相談ください。

放射線治療センターは、主治医をはじめ院内のさまざまな診療科・職種と連携しながら、患者さんにとってより良い治療を一緒に考えていきます。

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