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「腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術」に関する施設基準を取得しました【子宮体がん】

お知らせ

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患者さんへのメッセージ

 当院では令和5年7月より、子宮体がんに対する「腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術」の施設基準を取得いたしました。対象となるのは、子宮体がん(子宮奥側のがん)で、子宮の筋肉へのがん細胞の広がりが1/2未満である「子宮体がんⅠA期(早期がん)」の患者さんです。

 腹腔鏡手術は、開腹手術と比べて傷が小さいため、整容性(手術による体の切除痕や傷口などが、できる限り治療前の姿に近い状態に整えられること)に優れ、痛みが少なく、術後の回復が早いという利点があります。本手術の導入により、子宮体がんの患者さんにより広い選択肢で適切な治療を受けていただくことが可能となりました。

 子宮体がんの数は増加傾向ですが、現在、定められた検診はありません。最も多い自覚症状は不正出血です。気になる症状がある方は早めに婦人科を受診し、早期発見につなげましょう。

※施設基準とは…
厚生労働大臣が健康保険法等の規定に基づき定めた、医療機関の機能・設備・診療体制・安全面・サービス面などを評価するための基準。国の定める水準を満たし、健康保険適用下で該当の治療を提供していることを示します。

産婦人科 部長 清水 顕