ウェブマガジン「The Ekisai Times」

New Post|2024.08.07

ドクターカーがついに納車されました

ドクターカーがついに納車されました

2022年3月から4月にかけ、「一人でも多くの命を救うため:救急医療最後の砦に新たなチカラを」を合言葉にドクターカーとして使用する病院救急車を購入することを目的としたクラウドファンディングを実施いたしました。

期間中多くの皆様に応援と激励をいただき、当初の目標額4100万円を大きく上回る5000万円以上ものご支援を賜り、ドクターカーとラピッドカー、2台の購入に踏み切ることができました。
昨年12月末に納車されたラピッドカーに続き、この度ドクターカーも無事に納車されました。

納車されたドクターカー

ドクターカー

ドクターカーとは傷病者の救命率の向上を目的とした医療機器搭載型車輛です。消防からの要請により医師や看護師が駆けつけ初期治療を行います。早期に適切な治療が可能であり、救命率の向上が期待できます。

ドクターカー搭載設備

除細動器

通常のAEDよりも強力な携帯用の除細動器を搭載しています。

人工呼吸器

呼吸が充分に行えない患者さんのために人工呼吸器を搭載しています

超音波診断装置

心臓の動きや腹部での出血、血管の様子などを観察することができます

単純X線撮影装置

患者さんの状態把握や医療用デバイスの位置確認などが可能です

伝送システム

車内の様子やエコー、レントゲン画像などを病院まで伝送することができます。病院に到着する前に病院でどのような事前準備が必要か判断することができます。

自動心臓マッサージ機

人間による長時間の心臓マッサージでは疲労が生じますが安定した圧迫が可能です。

電動ストレッチャー

電動で上昇下降が実施できるストレッチャーを車体の中央に配置しました。これにより両サイドからの処置が可能です。

当院のドクターカーは「消防要請型」として運用いたします

「消防要請型ドクターカー」とは…
119番通報の内容から、医師を現場に派遣する必要があると消防が判断し、ドクターカー出動範囲内の事案であった場合に、消防からの出動要請に従って当院ドクターカー出動要請の依頼が入ります。それを受けた当院担当医師は即時準備を整え、看護師等の医療スタッフと共に現場に急行する、というものです。
出動要請基準は各消防と事前に協定を締結しており、その判断は消防が行います。
従って、私たちが現場での救護を行う際には必ず消防局との協力体制のもとで活動いたします。

ラピッドカー

昨年12月末に納車されたラピッドカー

ラピッドカーは病院から医師・看護師・救命士を現場にいち早く送り届ける車です。
2023年12月末に納車されたラピッドカーは2024年元旦に発生した能登半島地震において医療支援のために初出動。厳しい環境でも活躍できる仕様が活かされ、被災地で活躍しました。

現場からの「攻めの救急医療」の実現に向けて

コロナ禍における社会情勢や半導体不足、車体の入手困難といった課題を乗り越え、皆様のご支援のおかげで無事に納車にいたりました。

当院の救命救急にとって、病院救急車は長年にわたる念願でした。災害時の医療チーム派遣や病院間の搬送はもとより、通常時の一分一秒を争う救急医療での出動を考えています。2020年12月から当院のERで稼働している先進診断治療システム「ハイブリッドER」と病院前救急を結びつけ、現場からの「攻めの救急医療」を実現できれば、さらに救える命が増えると確信しています。今後ともご支援ご協力をよろしくお願い致します。

ドクターカー・ラピッドカーご紹介パンフレットはこちらから

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