名古屋掖済会病院の臨床研修プログラムは常に進化することを追い求めています。
現在の教育プログラムを「塗り替えていく」ことでバージョンアップすると思われるポイントはどこなのか、改善していく部分があるにも関わらず研修医や指導医が感じている「当院で研修を受ける魅力」とは何なのかについてご紹介いたします。


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先日病棟で患者様が転倒したのですが、「首の骨はどうか、背中の骨は折れてないか」と、専門の先生に引き継ぐまでの間、最低限やらなくてはいけない処置をする必要が発生した時に身体が自然と動きました。私は血液内科を専門にしていますが、救急でしっかり研修を受けた結果だと思います。
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臨床の研修システムが変わって「いきなり専門科」ではなくて「スーパーローテート」という方式を取り入れたのは、そういう考え方があってだと思います。目の前の患者様に対して「自分の専門領域じゃないから診られない」ではいけません。医学生の中にも「プライマリーケア」の重要性は浸透しており「救急はベースとなる」という考えを持っている人は増えていると思います。
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実は私の親は眼科医です。内科的疾患による目の疾患もあるのですが「目の処置は出来るけれども内科的疾患は分からないという医師になるな」と教えられています。いくら専門医であっても最低限の事はできないといけないと思うのですね。全身をパーフェクトに診るのは無理でも、少なくとも診たことがあるという経験は必要だと思います。
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血液内科というのは何かきっかけがおありだったのですか。
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治るからですね。もちろん亡くなっていかれる方も多いのですが、がんの中で白血病とか治る可能性のあるものだから。八田先生はどの分野に進みますか?
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学生時代に進みたい方向を決め切れなかったので、救急科が強いこの病院で色んな症例を見て、考えたいです。漠然と内科系だとは思っています。
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当院は「方向性が見えている人」「見えていない人」どちらも受け入れてくれるのがいいと思います。私は血液内科に進むことを決めていましたので、他科の先生も「これだけは覚えておきなさい」という指導をしてくださいました。決まってなければあちこちの科からお誘いが来るみたいです。

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一緒に救急を乗り越えて来た仲間は一期上も下も「戦友」のように感じています。私の同期に「私たちは利害関係のない最後の友達」と言われたことがあります。同じ経験をして同じ知識もある、利害関係のない仲間です。
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私たちの同期仲もいいです。先輩達の仲いい姿を見ているので、そういう伝統を受け継いでいきたいと思います。
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研修を終えて当院を離れた同期もいます。お互いに忙しいので頻繁に会うことは出来ないですが、誰かの結婚式で会うとか、たまたま他の病院に搬送したら再会したこともあります。

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「仲間同士の仲がいい」「自主性を重んじる」点は当院のいいところだと感じています。
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学ぶ環境は溢れていると思います。救急で多くの症例を見ることも出来ますし、質問すれば先生方は熱心に指導してくださいます。ただ「自主性を重んじる」ので楽をしようと思えば出来てしまう環境でもあります。やる気のある研修医は放っておいても伸びていくと思うのですが、いまいち「エンジンに火がつかない人達」を「いかに底上げするか」が必要ではないでしょうか。「医者は根性」という時代もあったとは思いますが、積極的な人たちばかりが集まる世代ではないと感じています。上の方へ引っ張りあげるフォローがあれば、なおいいですね。

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病院見学に来た時、当院の救急を見て感銘を受けました。コメディカルもナースもドクターも、それぞれが自分の領域の仕事をし、一人の患者様への対応を実にスムーズにこなしていたからです。「職種を越えたチームワークの良さ」と「緊急外来の充実したシステム」を見たことが当院を選ぶ決め手になりました。
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どういう状態かわからない患者様が飛び込んでくるのが当院の救急です。皆で協力して「せーの!」で患者様の命を救う。だから自然と「職種に上下がない」そういう風土が出来上がっているのだと思います。決して医者だから偉いということはありません。
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部長クラスの先生も研修医のコンサルトを快く聞いてくださいますし、質問しやすい雰囲気を作ってくださいます。祖父江先生をはじめ、指導医の先生も優しいですし「こんな先生になりたい」という憧れがやる気に繋がることが多いです。
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それは嬉しいですね。さらに当院は科の垣根がない。例えば整形外科と外科の先生が救急に呼ばれれば、それぞれの専門領域の知恵を出しあって診療する。救急の現場では協力する風土が求められますし、誰もがその重要性を理解しています。

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私は「全体を診られる医師」になれるようにこの病院で頑張っています。ここの救急外来では心筋梗塞や心不全なども症例が多く、たくさんの経験を積むことができると思います。
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若いうちに診た症例は心に残って自分の財産になります。当院は「救急科の先生が常にいてくれる」病院ですので、研修医が時間をかけて診ることもできるし、重症の場合は救急科の先生が診てくれる。レベルに合わせた診療ができるので、それは患者様に対しても安全だし、研修医にもいいシステムですね。
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一晩に2人か3人しか診ない、いわゆる「寝当直」という病院もあると聞きますが、それではやる気にならない。患者様を前にして、自分が何も出来なかったら、次は出来るようになろうと勉強します。救急科の先生たちは毎週勉強会を開いてくださるので「運び込まれた実際の症例をすぐに学ぶ」ことができます。
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それ以外にも「研修医の仲間内で教えあう症例検討会」なども、集団で能力を高めることに役立っていると思います。

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医療の現場に足を踏み入れてから、ますますプライマリーケアの重要性を強く感じています。初期研修を終えた後に専門科に進むのであっても全体を診る能力はとても大事です。大変な現場ではありますが、救急科の先生もついてくださるのですぐに相談できる「安心感」があります。当院の教育を受けることが出来てよかったです。
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当院では「教え好きな指導医が多い」のと同時に、1年目を2年目が、2年目を3年目というように「近い先輩が教える」という流れもあります。私は専門の循環器の事は解るけれど、専門外のことや新しい検査の仕方など、近藤さんのような「若い研修医に教えてもらうこと」もあり、私自身成長させてもらっています。
医学生の皆さんに最後に伝えたいことは「若いうちにたくさんの症例を見ること」。それが自分の実力になり、将来の患者様を救う力になる。そういう気持ちで医療の世界に臨んでほしいです。

指導医の先生からしっかり指導を受けられる状況下で経験をつめることが当院の魅力の一つです。研修医が主体的に対応するとしても、相談できる指導医が近くにいてくれることで安心感があります。例えば飛行機で「どなたかお医者様は~と呼ばれた時に手を上げられる医師になれ」とよく言われますが、そこは救急が出来るかどうかで決まります。それを最初の2年でしっかり身につけることで、どの科に進んでも緊急時には適切な処置ができると思います。

救急で研修医としてやっている時にローテーションしましたが、優しく指導熱心な医師が多かったと感じ、当院に対して非常に良い印象を持っていました。それが後期研修も当院に残る決め手になったと思います。初期研修が終わった時点で、他の病院に移る医師もいますが、私たちの同期は8割方残っています。

医師たちは戦友みたいな感じですね。夜間に沢山の患者様が来て、それを研修医とオーベンの先生と診ていくのですが、救急車が来たらお互いに協力して頑張っていたので、非常にみんな仲が良いと思います。自分が先輩によく教えてもらったから、受けた恩を後輩に指導することで還していこうという流れは当院の風土のように感じます。私もその流れを繋いでいきたいです。

実家は循環器を標榜している内科なのですが、開業医でも循環器の患者様だけ来るわけではないので、まさにここの「救急外来」と似たような状況だと思います。脳梗塞だから帰ってくださいという様な訳にはいきませんからね。救急を経験した2年間というのは、将来自分の考えている開業という所にまで非常にリンクしており、必ず役に立つと思っています。
救急志向の強い医師にとってもメリットがある病院でもありますし、これからどの科に行くか模索されている医師にとっても、当院の救急をやっておくという事は決して無駄にならないと思います。もし希望される方がいれば、一緒に頑張りましょう。

初期研修1年目は北海道の市中病院で、2年目は大学病院で研修していました。後期からは地元である名古屋で整形の経験を積もうと考えており、知人にすすめられたのがきっかけでした。しかし、救急科との関わりが深くなるにつれ救急に魅力を感じ現在では救急科に所属しています。体力がある若いうちに、あらゆる外傷にも対応できる経験を積んでいきたいと思います。

救急科と他の診療科の連携がどうかという事は病院を選ぶ際には考えていませんでした。入職してから「他科の医師に相談がしやすい環境」だと感じています。私たちは手術を行う際も、術前の心機能や呼吸機能における評価で他科の医師と関わることがあります。以前の病院だと「手術の内容もよく分からないのにいきなり検査してほしいと言われても困る」と断る医師もいましたが、当院はスムーズに連携が取れるので困ったことがありません。

名古屋にある病院の研修制度はしっかりしているなと思いました。ただ人材が名古屋圏内で固まりやすく「名古屋の医療」という個性が強いと感じているので「地域を越えた人の交流」があれば、もっと良くなるのではないかなと感じています。外の地域に根付いている「いい医療」を取り込むことでますます進化できるのではないでしょうか。

若い時に「多くの症例を診られる」という事は非常に重要なことだと思います。この病院は忙しくて体力的には大変かもしれませんが、トリアージ能力やここで感じた「何か」を次に生かせる病院でもあります。ぜひ私達の修行の場でもある当院の救急を見に来てください。

私は呼吸器内科が専門ですが、医師としての土台は、当直を含めた救急での研修にあったと考えています。救急外来に育ててもらったという思いがすごく強いです。救急外来では、1・2年目が発熱から外傷の診察、救急車の初期対応に至るまで全て行い、重症度の高い患者様は3・4・5年目の医師が入院にすべきか、入院なら集中治療室か、専門医を呼ぶのかなど、最終的な判断をします。もちろん救急科のバックアップもあります。その過程で、さまざまな疾患に対する初期対応をしっかり学ぶことができたと感じています。

救急科が独立し、救急科医が常駐してくれているので、救急外来の診療には統一感があると感じています。ここまでは自分たちで診て、ここからは専門医にコンサルトするべきといった線引きが割と一定しており、研修医もそういった共通の基準で教育されています。当院の救急外来で学ぶ初期対応はお薦めできますね。

救急での研修に関しては、言う事は何もないですね。1・2年目における救急での研修では、救急科や先輩の指導のもと、誰もが一定のレベルまで達することができると思います。救急外来では自分がどんどん患者様を診ないと回らないという状況ですので、経験も十二分にできます。専門家に関しては割と自由度が高くて、やる気のある人は症例数も指導医も充実していますから勉強していけるとは思いますが、その一方で傍観者となってしまう人もいます。自由度の高さゆえ、腰が引けている医師に対してはそのままでもいいよという雰囲気もありますので、人によっては主体的でありづらい環境かもしれません。その点については更に改善できていくかと思います。













































当院は救急を熱心にやっている病院です。見学に訪れたときに、他の病院とは違って「研修医がすごく楽しそう」に仕事をしていました。それが入職先として当院を選んだ理由です。当直したりする中で、色々なことを教えてくださるのは「一期上の先輩」ですので、その先輩医師と上手くやっていけるかというのはかなり大事だと思います。
私も病院選びをする際には一緒に働くことを考えて、先輩になる研修医の雰囲気に注目していました。またいずれどの科に進んでも「救急はベースとなる分野」だと考えていたので、それが学べる病院は当院が一番だと思いました。救急にマンパワーがあり、教えるシステムも確立されている。何といっても「全ての救急を断らずに受け入れる姿勢」がとても気に入っています。