平成30年度 名古屋掖済会病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  3. 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  7. その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0～ 10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～
患者数 1,453 392 454 602 873 1,099 2,027 3,382 2,776 761
平成30年度中に当院を退院した患者さんの年齢を10歳刻みで集計しております。
年齢は入院時の満年齢です。高齢化の影響で、60歳～80歳代が多く、60歳以上の患者さんが全体の約60%を占めています。東海地方で初めて認可された救急救急センターがあり、小児救急にも力を入れて取り組んでいますので、10歳未満の患者さんも多くなっています。
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
精神科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒（その他の中毒） 32 2.91 3.56 6.25 42.59
170020xxxxxx0x 精神作用物質使用による精神および行動の障害 - - 2.78 - -
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 - - 3.27 - -
100391xxxxxxxx 低カリウム血症 - - 12.67 - -
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 - - 10.03 - -
当院では精神科としての入院はさせていません。
しかし、急性薬物中毒（多量服薬）や精神行動の障害のために当院を救急受診して入院となる患者様があります。
主に身体的治療のための救急入院です。こうした患者様については、入院後、通常の会話が出来るようになった時点で、精神科でも診療をしています。
そのまま自宅へ戻っていただいてよいか、精神科病院へ入院としたほうがよいかなどの判断もしています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040100xxxxx00x 喘息 167 5.84 6.62 0.00 3.81
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他） 156 5.14 6.19 0.00 0.95
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 110 5.32 6.14 0.00 1.73
0400801199x00x 肺炎等（1歳以上15歳未満） 102 4.50 5.71 0.00 3.26
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 91 3.43 5.42 1.10 3.88
小児の代表的な急性感染症である急性肺炎は3日から5日の入院期間です。気管支喘息は3日から6日の入院期間です。小児やお母様のストレス・負担をなくすためできるだけ早く退院できるよう配慮しています。
RSV感染症は6ヶ月未満の比較的低年齢が多いため、あまり急ぎません。お母様に安心して頂くことが重要と考えています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア（15歳以上） 120 3.77 4.96 0.83 67.93
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 97 9.79 8.95 0.00 73.06
060150xx03xxxx 虫垂炎 73 4.90 5.49 0.00 34.41
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 56 12.43 10.59 3.57 66.63
060035xx01000x 結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍 44 16.59 15.30 0.00 71.82
当院は幅広い疾患を扱う総合病院であり、救急救命センターからの救急患者や愛知県指定癌診療連携病院として癌患者さんを多く診療しています。外科では緊急を要する腹部疾患等が患者数や手術数で数字上上位になっていますが、癌患者の診療にも重点をおいており高度な手術技量、周術期管理を必要とする患者さんや抗がん剤治療、癌緩和治療まで多くの患者さんを日常的に診療しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 258 21.71 26.30 69.38 81.64
160760xx97xxxx 前腕の骨折 125 4.04 5.68 0.80 46.85
160780xx97xx0x 手関節周辺の骨折・脱臼 114 3.77 4.13 0.00 37.81
070230xx01xxxx 膝関節症（変形性を含む。） 47 23.23 24.26 8.51 75.11
160740xx01xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 41 5.34 5.55 2.44 24.46
近年の高齢者の増加は、骨粗鬆症に起因する骨脆弱性骨折の増加に反映しています。肩や手関節といった上肢の骨折の多くはギプスなどの固定による治療の適応ですが、大腿骨の近位部骨折では歩行ができなくなるため手術が必要となります。当科では年間250名以上の患者さんが股関節周辺骨折で救急搬送されてきます。ほとんどの患者さんは1週間以内に骨接合術または人工骨頭手術を行い、術後の合併症がなければ抜糸後にリハビリテーション病院に転院して自宅退院まで歩行訓練をしていただいています。
また、上肢の骨折でも利き手であったり、患者さんが介護要員であるなどの理由で長期間のギプス固定を望まない患者さんには積極的にプレート固定を行っており、数日間の入院リハビリ後は通院リハビリを行い術後平均6週間程度で元の状態近くまで回復しています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 16 1.94 3.15 0.00 74.56
160200xx0200xx 顔面損傷（口腔、咽頭損傷を含む。） 12 4.00 5.37 0.00 28.75
161000x199x0xx 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷（Burn Index10未満） - - 11.89 - -
030450xx97xxxx 外耳の障害（その他） - - 6.73 - -
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア - - 8.26 - -
形成外科は頭から足先までの全身における皮膚の比較的浅い部分の怪我や見た目の異常を担当しています。主に手術による治療を行いますが、症状によっては手術以外の治療法を提案する場合もあります。顔や身体表面の外傷(顔面の骨折・やけど・傷あと・ケロイド・傷のひきつれ)、皮下の良性腫瘍、生まれつきの異常(目・耳・手足などの変形)、陥入爪、眼瞼下垂(まぶたの下がり)や睫毛内反(逆まつげ)など眼の形成外科の治療も数多く行っています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 66 11.61 7.35 6.06 56.24
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 34 12.38 9.69 5.88 78.62
160100xx99x01x 頭蓋・頭蓋内損傷 30 22.73 21.73 50.00 71
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 28 15.11 11.80 21.43 76.64
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満 19 13.79 18.72 36.84 54.16
当院は救急医療に力を入れており、24時間体制で頭頸部外傷と、脳卒中の患者様の入院を受入れています。これらの病気に対する緊急手術も積極的に行っています。
救急科をはじめとして、整形外科、外科、心臓血管外科、口腔外科、耳鼻科、眼科、麻酔科などとの協力の下で多発外傷にも対応しているのが当院の特徴です。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
050210xx97000x 徐脈性不整脈 25 3.88 11.01 4.00 74.32
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 17 15.76 12.01 5.88 78.76
050161xx97x10x 解離性大動脈瘤 11 31.82 28.37 9.09 62.64
050161xx99000x 解離性大動脈瘤 - - 17.40 - -
050163xx02x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 - - 17.30 - -
心臓手術(狭心症、心筋梗塞に対する冠動脈バイパス術や、弁膜症に対する弁形成や弁置換術)、胸部大動脈疾患(大動脈瘤や急性解離)、さらに腹部大動脈瘤に対する人工血管置換やステントグラフト内挿術。内シャント作成を含む四肢末梢血管に対する手術も施行しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
120260xx01xxxx 分娩の異常 90 9.17 9.63 0.00 32.43
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 38 4.97 4.85 0.00 63.08
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 33 9.18 9.87 0.00 47.70
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 30 5.13 6.28 0.00 40.70
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 28 3.04 3.20 0.00 36.64
異常分娩では分娩前後の入院が長くなる場合があります。通常の入院期間は初産の方で分娩後5日間、経産の方で分娩後4日間です。開腹手術での入院期間は通常、卵巣・子宮で7日間と短縮に努めています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 69 3.12 2.84 0.00 78.17
020220xx97xxx0 緑内障 - - 8.00 - -
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 - - 3.15 - -
020240xx97xxx0 硝子体疾患 - - 6.16 - -
- - - - - - -
当院の白内障手術は御希望により入院、外来通院のいずれも対応しております。入院の場合、術当日に入院いただき術後2日経過をみせていただく2泊3日で行っております。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 57 6.37 5.43 0.00 37.77
030400xx99xxxx 前庭機能障害 48 7.00 5.10 0.00 68.44
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 31 9.45 7.04 0.00 49.35
030428xxxxxxxx 突発性難聴 22 8.41 9.02 0.00 63.95
030240xx01xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 20 9.15 7.27 0.00 49.25
扁桃・アデノイド肥大や慢性鼻副鼻腔炎の手術目的の症例や急性扁桃炎～扁桃周囲膿瘍、めまいによる症状が強く入院となる患者様が多いです。喉頭 浮腫、深頸部膿瘍まで進行して緊急手術・ICU管理が必要となるような方もみえます。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
010230xx99x00x てんかん 109 9.68 7.28 3.67 60.94
010060x2990201 脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満） 91 14.09 16.16 24.18 72.49
010060x2990401 脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満 76 14.82 16.18 38.16 68.75
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満） 73 19.21 18.72 61.64 68.21
010060x2990200 脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満 58 18.05 19.81 43.10 82.33
脳神経内科では脳卒中の内、虚血性脳卒中と手術適応のない脳出血を取り扱っております。脳外科に協力を仰いで急性期の血栓除去も行っております。入院症例はほとんど、発症3日以内の症例です。脳卒中連携パスを用い在宅復帰を目標に回復期リハビリテーション病院に転院をする症例が多く、在院日数が全国平均と同様です。連携を推進しております。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 35 17.86 12.51 11.43 75.37
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 - - 3.27 - -
080110xxxxx0xx 水疱症 - - 29.50 - -
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 8.98 - -
080250xx99x0xx 褥瘡潰瘍 - - 24.71 - -
蜂窩織炎を主とする急性膿皮症の患者様が多く治療されます。帯状疱疹は市販薬が効果的になった事もあり、入院数は減少しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 88 12.64 12.58 4.55 71.74
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 82 2.11 2.53 0.00 72.72
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 79 5.03 5.62 2.53 64.87
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 71 7.86 7.20 1.41 74.63
11022xxx99xxxx 男性生殖器疾患 28 12.11 9.02 10.71 71.61
急性期病院、救急病院の性格からか、圧倒的に急性尿路感染症の疾患を持つ患者様が多く入院されます。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 200 2.75 3.43 1.00 70.46
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 86 23.94 20.92 47.67 83.34
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 81 18.98 19.06 11.11 73.20
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 69 12.91 13.63 5.80 75.84
0400801499x002 肺炎等（市中肺炎かつ75歳以上） 57 18.72 15.17 14.04 84.49
当院は、愛知県指定の癌拠点病院であり、肺悪性腫瘍（肺がん）患者さんの入院が最も多くなっており、化学療法や診断に力を入れています。救命救急センターから入院される肺炎を中心とした感染症も上位を占めます。また、喘息、COPD、間質性肺疾患などの慢性疾患の診療も多く扱っています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 289 3.81 4.47 0.00 69.01
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 190 5.05 5.15 0.53 67.02
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 187 2.20 3.15 0.00 68.92
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 186 2.33 3.01 0.00 68.52
050130xx99000x 心不全 109 20.82 17.66 13.76 84.40
頻脈性不整脈は、心房細動（発作性、持続性、慢性）が最も多く、他には、発作性上室性頻拍、心房粗動、心房頻拍、心室頻拍があり、根治を目的とするカテーテル手術（アブレーション）目的の入院です。
狭心症、慢性虚血性心疾患は、冠動脈の狭窄や、慢性完全閉塞に対する冠動脈ステント留置術目的の入院です。
心不全入院も多く、心不全治療後に心臓リハビリを施行しているため、平均在院日数がやや多くなっています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 34 15.35 14.21 8.82 64.47
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 29 14.90 12.05 17.24 74.03
110290xx99x00x 急性腎不全 16 13.50 13.16 18.75 75.63
100393xx99xxxx 急性腎不全 14 15.14 10.03 7.14 79.14
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 11 19.09 12.58 0.00 80.45
透析患者様の入院数が増加しています。合併症のある患者様の受入れも積極的に行っています。
内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
100071xx99x100 ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）（末梢循環不全あり。） 23 16.65 14.27 0.00 60
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 16 16.19 13.50 0.00 50.25
180010x0xxx0xx 敗血症（1歳以上） 12 20.00 19.01 0.00 72.58
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 10 14.30 10.03 10.00 73.8
100202xxxxxxxx その他の副腎皮質機能低下症 9 9.33 10.79 0.00 64.33
急性白血病は化学療法で治療を行います。強い治療で入院が必須ですが、短期の退院を挟んで、入院を繰り返して治療を行います。悪性リンパ腫は、手術は行わず化学療法や抗体療法（リツキシマブ）で治療をします。3～4週間の入院が多いですが、年齢やお体の状態により入院期間が長くなります。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 40 21.13 16.17 0.00 73.48
130010xx97x2xx 急性白血病 38 35.92 40.13 0.00 57.11
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 25 24.76 32.36 0.00 76.96
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 21 15.48 12.58 28.57 81.14
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 13 19.23 21.33 0.00 74.77
当科で最も多い症例は、胆道結石症、胆道悪性腫瘍、胆管炎などの胆道疾患です。次が胃十二指腸潰瘍、大腸憩室症です。実際にはこれら以外の、悪性腫瘍も含めた上部･下部消化管、肝臓、膵臓疾患も多くみられ、消化器疾患を広い範囲で、まんべんなく診療しています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管（肝内外）結石、胆管炎 141 9.40 10.08 4.26 73.94
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 59 7.08 7.75 0.00 65.78
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄（穿孔を伴わないもの） 59 8.27 10.58 5.08 69.41
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 35 8.29 8.93 0.00 68.91
060350xx99x00x 急性膵炎 34 9.65 11.23 0.00 57.56
当科で最も多い症例は、胆道結石症、胆道悪性腫瘍、胆管炎などの胆道疾患です。次が胃十二指腸潰瘍、大腸憩室症です。実際にはこれら以外の、悪性腫瘍も含めた上部･下部消化管、肝臓、膵臓疾患も多くみられ、消化器疾患を広い範囲で、まんべんなく診療しています。
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準（※）		 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 40 8 9 87 3 15 1 6.7.8
大腸癌 27 46 42 47 4 53 1 6.7.8
乳癌 29 32 13 3 3 9 1 6.7.8
肺癌 29 20 39 106 15 113 1 6.7.8
肝癌 2 10 12 16 1 29 1 7.8
※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
5大がんと呼ばれる胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者さんの数を、初発のUICC病期分類別、および再発に分けて集計しています。UICC病期分類とは、国際対がん連合（UICC）によって定められた分類で、①原発巣の大きさ進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の3つのカテゴリーにより、がんの病期をⅠ期からⅣ期の４病期（ステージ）に分類するものです。上図は、H29年度に退院した患者さんを集計したもので、「不明」は、がんやがん以外の併存する重篤な疾患のために精査を見合わせていたり、集計の段階で診断途中の症例が含まれています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数		 平均年齢
軽症 45 9.6 56.13
中等症 319 15.74 77.04
重症 118 17.43 82.2
超重症 46 23.5 83.5
不明 0 0 0
成人（20歳以上）の市中肺炎につき重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計しています。市中肺炎とは病院外で日常生活をしていた人に発症した肺炎のことです。
軽症の患者さんは平均年齢が50歳代ですが、重症度が高くなると80歳代の高齢者が多くなり、平均在院日数も長くなります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 396 17.41 74.85 36.28
その他 56 16.79 72.41 5.31
脳梗塞に関して、発症3日以内、以降　病型別に統計を取っております。脳梗塞3日以内の症例が多く、地域連携を推進しており、回復期リハビリテーションへの転院などが約半数を占めております。
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 115 0.32 2.23 0.87 64.96
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 81 3.30 3.91 2.47 56.84
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの） 60 0.30 3.62 0.00 35.48
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 40 6.08 11.18 0.00 69.30
K7193 結腸切除術（全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術） 37 8.65 22.49 8.11 76.05
当院は幅広い疾患を扱う総合病院であり、救急救命センターからの救急患者や愛知県指定癌診療連携病院として癌患者さんを多く診療しています。外科では緊急を要する腹部疾患等が患者数や手術数で数字上上位になっていますが、癌患者の診療にも重点をおいており高度な手術技量、周術期管理を必要とする患者さんや抗がん剤治療、癌緩和治療まで多くの患者さんを日常的に診療しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術（大腿）＜内固定を行なう＞ 180 1.51 15.73 59.44 82.15
K0462 骨折観血的手術（前腕）＜内固定を行なう＞ 113 1.80 9.51 6.19 50.42
K0821 人工関節置換術（股） 91 3.11 20.12 15.38 72.55
K0463 骨折観血的手術（指（手、足）） 86 1.36 6.28 2.33 48.91
K0811 人工骨頭挿入術（股） 82 5.96 19.85 76.83 80.94
当院は救急医療に力を入れており、整形外科も四肢の外傷治療を中心に診療しています。当科は昨年約2,000件の手術を行っていますが、そのうち8割を占めるのが四肢の外傷で、中でも多いのはやはり骨折です。近年の超高齢社会を反映して高齢者の大腿骨近位部の骨脆弱性骨折が最多で骨接合術と人工骨頭手術を合わせると年間の手術患者数は延270名程となっています。術後は合併症がなければリハビリテーション病院に転院して自宅退院まで歩行訓練をしていただきます。
また、高齢者では転倒した際に手をついて生じる橈骨遠位端骨折も多く、年間100名以上の患者さんがプレートによる固定術を受けられています。手術は上肢・下肢とも開放骨折は当日に緊急手術を行いますが、開放骨折でない場合でもできるだけ早期に手術しています。
循環器内科や呼吸器内科的な持病のある患者さんや血液の抗凝固剤を服用中の患者さんでは内科専門医の協力の下に手術を行っています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術（眼瞼挙筋前転法） 16 0 0.94 0.00 74.56
K227 眼窩骨折観血的手術（眼窩ブローアウト骨折手術を含む） - - - - -
K333 鼻骨骨折整復固定術 - - - - -
K427 頬骨骨折観血的整復術 - - - - -
K0064 皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径１２ｃｍ以上） - - - - -
当院では眼瞼下垂(まぶたの下がり)や睫毛内反(逆まつげ)など眼の形成外科の治療を数多く行っています。また「救急を断らない」当院では、交通外傷や熱傷といった重症患者さんを多く受け入れています。顔面骨(頬骨、鼻骨や目の周りの骨)の骨折に対する手術やヤケドの治療にも力を入れています。そのほか、粉瘤・脂肪腫などの良性腫瘍や、皮膚悪性腫瘍(皮膚がん)などの手術も数多く行っています。型にはまった杓子定規な対応ではなく、疾患や患者さんそれぞれの状態、生活スタイルなどに合わせて可能な限り柔軟に対応しております。
救急科や他の専門科と連携しながらキズが少しでもきれいに治るように、また腫瘍などの術後で患者さんが見た目を気にせず生活ができるようにするなど、形成外科の専門性を駆使して今後も尽力していきたいと考えています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 64 1.84 14.41 20.31 78.92
K178-4 経皮的脳血栓回収術 27 2.00 20.67 70.37 77.15
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（椎弓形成） 24 8.54 15.58 20.83 68.50
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 18 3.22 10.78 16.67 74.06
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング（１箇所） 14 0.50 39.64 71.43 69.43
手術に関しては、転倒後1～3ヶ月ほど経過してから、徐々に頭の中に血液が貯留してくる、慢性硬膜下血腫に対する手術が一番多いです。また、重症脳梗塞に対して、緊急で詰まった血管を再開通させる治療にも積極的に取り組んでいます。
さらに、頸動脈が動脈硬化で細くなってきて、脳梗塞を起こした患者様、あるいは今後、脳梗塞を起こす可能性が高いと思われる患者様に対して、『ステント』を呼ばれる網状の金属の筒を入れて頸動脈を広げる手術（血管内手術）を積極的に行っています。
また、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤に対して、頭を開くことなくカテーテルを用いて破裂しないように処置を行う手術（血管内手術）を行っています。
くも膜下出血を起こしてしまった患者様に対しては、先程の血管内手術だけでなく、開頭術で頭蓋骨内の出血を除去するとともに、出血の原因となった脳動脈瘤を再破裂しないように『クリップ』という金具をかけてくる手術を行っています。
頚椎症、腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなどの様々な脊髄疾患についても積極的に治療を行っています。転倒、転落や交通事故による脊椎骨折、脊椎損傷に対しても24時間体制で治療を行っています。
脳腫瘍に関しても患者様の状態に応じて、放射線治療、開頭手術などを使い分けて迅速な治療を行っています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K597-2 ペースメーカー交換術 20 0.75 1.55 5.00 76.55
K5612ﾛ ステントグラフト内挿術（腹部大動脈） 16 2.31 20.19 6.25 79.94
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術（２吻合以上）＜２＞ 10 1.80 26.1 0.00 73.7
K5601ﾆ 大動脈瘤切除術（上行）（その他） 10 0.10 49.1 0.00 65.5
K5607 大動脈瘤切除術（腹部大動脈（その他）） - - - - -
心臓手術(狭心症、心筋梗塞に対する冠動脈バイパス術や、弁膜症に対する弁形成や弁置換術)、胸部大動脈疾患(大動脈瘤や急性解離)、さらに腹部大動脈瘤に対する人工血管置換やステントグラフト内挿術。内シャント作成を含む四肢末梢血管に対する手術も施行しています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術（選択帝王切開） 61 2.18 7.18 0.00 31.92
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術（両側）（腹腔鏡） 37 0.95 3.14 0.00 40.49
K8981 帝王切開術（緊急帝王切開） 32 0.78 7.09 0.00 32.94
K877 子宮全摘術 29 1.34 7.62 0.00 48.66
K867 子宮頸部（腟部）切除術 28 1.00 1.04 0.00 36.64
分娩数は年間354件で、およそ30％の方が帝王切開術で分娩しています。分娩経過中の緊急帝王切開が可能な体制も整備しています。帝王切開の入院期間は通常は術後7日間です。良性腫瘍の場合は、卵巣で約60％、子宮で約30％が腹腔鏡下で手術を行っています。腹腔鏡（内視鏡）下手術での入院期間は通常、卵巣で5日間、子宮で6日間と短縮に努めています。
子宮頸部異形成に対して、高周波メスを用いた子宮頸部円錐切除術（部分切除）を行っています。入院期間は通常3日間です。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ﾛ 水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（その他のもの） 64 0.00 2.02 0.00 77.95
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当院の白内障手術は御希望により入院、外来通院のいずれも対応しております。入院の場合、術当日に入院いただき術後2日経過をみせていただく2泊3日で行っております。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術３型（選択的（複数洞）副鼻腔手術） 18 1.67 8.33 0.00 54.89
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 18 0.39 5.39 0.00 48.44
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術４型（汎副鼻腔手術） 15 1.00 7.13 0.00 49.2
K3772 口蓋扁桃手術（摘出） 14 1.21 8.21 0.00 16.86
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扁桃周囲膿瘍による切開排膿、喉頭蓋炎による呼吸苦症状出現にての気管切開術が緊急手術では多く、予定手術では口蓋・扁桃・アデノイドの手術、内視鏡下にて副鼻腔の手術が多くなっています。パスを使用し早期退院できるように対応しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ｲ 膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用） 84 1.73 7.05 1.19 73.99
K7811 経尿道的尿路結石除去術（レーザー） 78 1.13 2.91 2.56 65.03
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 42 1.64 13.95 16.64 77.79
K800-2 経尿道的電気凝固術 16 1.00 4.25 0.0 67.06
K773-2 腹腔鏡下腎（尿管）悪性腫瘍手術 15 3.67 10.73 6.67 74.13
上記の疾患に付随して尿路結石を伴う患者も多く、重症化しているため、経尿道的尿管ステント留置術の症例数が多くなっています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術（心房中隔穿刺、心外膜アプローチ） 166 0.34 4.20 0.00 68.00
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術（その他） 158 0.89 3.39 0.00 70.51
K5463 経皮的冠動脈形成術（その他） 78 0.76 2.56 1.28 68.13
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 75 1.09 6.16 2.67 72.92
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術（急性心筋梗塞） 56 0.04 16.43 3.57 68.11
心房細動（発作性、持続性、慢性）の根治を目的とする経皮的カテーテル心筋焼灼術（アブレーション）は、心房中隔穿刺で行います。症例数が多いので、その手術件数が最も多くなっています。狭心症や急性心筋梗塞に対するステント留置術を超えるほどの数になっています。この他にも下肢の動脈閉塞や狭窄に対するステント留置術も行っています。徐脈性不整脈に対するペースメーカー植込や、致死性不整脈に対する植え込み型除細動器植込術、心不全に対する両心室ペースメーカ－植込も行っています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 144 1.06 11.67 9.72 76.62
K654 内視鏡的消化管止血術＜胃＞ 69 0.16 8.97 10.14 70.13
K6871 内視鏡的乳頭切開術（乳頭括約筋切開のみ） 51 1.49 6.10 1.96 68.06
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術（早期悪性腫瘍粘膜下層）＜胃＞ 27 1.07 6.30 0.00 74.63
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満） 27 2.56 1.96 0.00 72.00
当科では急性胆管炎、閉塞性黄疸、上部･下部消化管出血で来院される緊急症例が多いため、十二指腸乳頭切開術･拡張術を併用した内視鏡的胆管ｽﾃﾝﾄ留置術、採石術や、ｸﾘｯﾌﾟを用いた内視鏡的止血術を多く行っています。また上部･下部消化管内視鏡治療、肝癌に対する経皮的ラジオ波焼灼療法、肝動脈カテーテル治療も多く行っています。膵石破砕治療も実施可能です。
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 8 0.06
異なる 28 0.2
180010 敗血症 同一 88 0.64
異なる 62 0.45
180035 その他の真菌感染症 同一 1 0.01
異なる 2 0.01
180040 手術・処置等の合併症 同一 33 0.24
異なる 6 0.04
播種性血管内凝固症候群及び敗血症は入院の契機となった病名と同じであるかどうかで症例数、発生率を示しておりますが、手術・処置等の合併症は、緊急入院や重篤な状態で搬送入院などのケースもありますので、様々な発生率を示します。当院ではパスなどの使用により、リスク管理を行い細心の注意を払い対応しております。
更新履歴
2019年9月25日
更新